2025年夏、日本でもついに「TikTok Shop」が本格的にスタートします。
世界中でEC市場を大きく変えているこの仕組みが、日本市場でも広がるのか、注目が集まっています。
この記事では、TikTok Shopが日本市場で普及する可能性と、私自身が運営する通販会社の商品で実際に試してみる構想をわかりやすくお伝えします。
TikTok Shopは日本で広がるのか?
結論、日本でもTikTok Shopが広がる可能性は非常に高いと考えています。その理由は次の3つです。
1. 日本のTikTok経済圏はすでに巨大化
2024年のデータによると、TikTokが生み出した推定消費額は1,772億円、GDPへの貢献額は4,741億円にのぼります。
さらに、3割以上のユーザーが「TikTokをきっかけに商品やサービスを購入した」と回答しています。(【TORIHADA】「TikTokをきっかけとする商品/サービスの購買行動調査」を実施!TikTokユーザーの3人に1人がTikTokきっかけで購買経験あり!? より引用)
つまり、TikTokは単なるSNSではなく、消費行動に直結する強力なプラットフォームとなっているのです。
2. 日本市場はEC化率が低く、成長余地が大きい
日本のBtoC EC化率は9.38%と、欧米諸国や中国と比べてまだ低い水準です。
しかし、総合EC市場規模は世界4位と非常に大きく、今後のデジタルシフトによるさらなる拡大が見込まれています。
TikTok ShopのようなSNSとECをつなぐサービスは、日本市場の成長を後押しする存在になると期待されています。
3. 日本人の購買行動と相性が良い
日本の消費者は、SNSで情報を得てから比較・検討する慎重な傾向があります。
TikTokの短尺動画やリアルな口コミが、購買への心理的ハードルを下げる役割を果たすため、非常に相性が良いといえます。
4. サーバー問題が新規動画サービスの参入を妨げている
もうひとつ注目すべき背景があります。
世界中でAIが爆発的に普及し、膨大なデータ処理や生成が行われるようになったことで、サーバーを設置できる場所が限られてきています。
特に、大容量の動画コンテンツを安定的に配信するためのインフラ構築は年々難しくなっており、新たにTikTokやYouTubeを超えるような巨大動画プラットフォームが誕生する可能性は低いと言われています。
つまり、TikTokやYouTubeといった既存の動画系プラットフォームは、今後も圧倒的な影響力を維持し続けると考えられます。
その意味でも、TikTok Shopのような既存プラットフォーム内のEC機能を活用することは、非常に現実的かつ有効な戦略です。
自社商品でTikTok Shopを試してみる理由
私が運営する通販会社でも、TikTok Shopを新たな販路としてテスト導入する予定です。
これまでは自社ECサイトやモールでの販売が中心でしたが、広告費を抑えながら売上拡大を目指す上で、TikTok Shopは魅力的な選択肢です。
広告費が高騰し、AIによりSEOでの集客のボリュームも落ち込んでいる今、このようなSNS経由の販促はどの会社も力を入れるべき領域になります。
TikTok経由で商品が売れた場合の手数料が見合えば、新しい販促経路としては今後も活用できると考えました。
実際に試す内容
- 既存のショート動画を活用し、TikTok Shopと連携
- 新商品のリリース時に、TikTok Shop限定キャンペーンを実施
- ライブ配信でリアルな使用感・特徴を訴求
- 少数の商品からテスト販売を始め、データ分析を行う
初期費用がほぼかからず、小さく始められるのが大きな魅力です。
もちろん日本での効果は未知数ですが、まずは「小さく試す」ことで感覚をつかんでいきます。
まとめ|TikTok Shopの波にどう乗るか?
SNSとECがシームレスに融合する時代が、ついに日本にもやってきます。
日本市場の特性を踏まえ、早い段階でTikTok Shopを活用する企業が、今後のEC競争で優位に立つことは間違いありません。
また、サーバーインフラの制約から新たな巨大動画サービスが生まれにくい今、TikTokを活用しない理由はないといえます。
私自身も通販事業者として、自社商品を活用しながらTikTok Shopの効果をしっかり検証していく予定です。
結果が出たらまた記事にしようと思います。それではまた。