EC・通販会社こそ「縦型の資料」を用意すべき理由
多くの製造業はA4横型・見開きのPDFを採用していますが、スマホ中心の時代においては、中小企業やEC通販会社こそ縦型資料を整備することで、閲覧完了率・理解度・行動率を高められます。
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なぜ他社は「横型・見開き」ばかりなのか
イプロス等に掲載された大手の資料は、印刷配布や営業プレゼン前提で設計されたレガシー形式です。ブランド統一と社内回覧のしやすさを優先し、PC閲覧を前提とするため、スマホ最適化(縦型)はほとんど整備されていません。
- 社内共有・印刷配布・展示会配布が中心
- 営業担当による口頭説明が付随する前提
- 統一フォーマット重視(A4横・見開き)
結果として、スマホ閲覧者には読みにくく、離脱が生じやすい設計になりがちです。
EC・通販会社に縦型資料が必要な理由
- スマホ中心の購買行動:昼休み・移動中・夜間にスマホで比較検討し、そのまま問い合わせ/購入まで到達。
- SNS・チャット導線との親和性:Instagram・LINE・YouTubeショートなどに載せやすく、拡散・共有が容易。
- 1ページ1メッセージ設計:視線誘導が明確で、途中離脱を抑制。
横型と縦型のハイブリッド運用が最適解
| 形式 | 用途 | 強み |
|---|---|---|
| 横型(A4 PDF) | 展示会・法人印刷・メール添付・社内回覧 | 仕様・スペックの網羅性/比較表や図面の可読性が高い |
| 縦型(1080×1920px など) | SNS・LINE・スマホ閲覧・LP導線 | 短時間で理解、直感的に訴求、ワンタップで行動へ誘導しやすい |
縦型資料の具体メリット
- 読了率向上:縦スクロールで自然に読み進められる。
- 共有容易:画像スライドとしてSNS/チャットに直貼り可能。
- 体験訴求:写真+短文コピーでブランド体験を設計しやすい。
- 即時CV:最終ページにQR・CTAを置き、問い合わせへ直結。
縦型資料:推奨仕様と構成テンプレ
推奨サイズ:1080×1920px(スマホ画面比率)
- 表紙(キャッチコピー+製品写真+ロゴ)
- 特徴1(例:静音性・59dBなど最重要ベネフィット)
- 特徴2(出力・吐出量・安定性などの核心)
- 特徴3(サポート・保証・運用安心)
- 導入事例(写真+用途+一言コメント)
- CTA(問い合わせQR/電話/メール/受付時間)
デザイン指針
- 1スライド=1メッセージ(余白広め・文字短め)
- 数字は大きく、比較は図やアイコンで視覚化
- ブランドカラーはアクセントとして限定使用
- ロゴはSVGなどベクターで配置(PDF出力でも鮮明)
制作ツールと運用のベストプラクティス
- ツール:Keynote(社内共有◎)/Canva(テンプレ&共同編集)/Figma(デザインチーム運用)
- 運用:SNS広告やストーリーズに流用/LPのファーストビューとコピー統一/LINE定型返信に資料URL組み込み/展示会や紙面のQRから誘導
- 配布形式:チャット・SNSは画像、DLやメールはPDF(両方用意)
よくある質問(FAQ)
Q. ページ数はどのくらいが最適?
A. 6〜8枚を目安に。長くなる場合は導入事例・仕様を別資料に分割。
Q. 画像とPDF、どちらで配るべき?
A. 共有性が高い場は画像、保存性や印刷想定はPDF。両方運用がベスト。
まとめ:大企業にない柔軟さが、中小・ECの武器
横型・見開きが主流の今だからこそ、縦型資料を整備するだけで差別化が可能です。横(法人・印刷)と縦(スマホ・SNS)のハイブリッドで、顧客の閲覧環境に合わせた“選ばれる資料”へアップデートしましょう。

