PDF資料における最適なファイルサイズと画像形式の選び方
営業資料や製品カタログをPDFで作成する際に、「画質を保ちながら軽くしたい」という課題は多くの企業が直面します。特にエアーコンプレッサーや機械製品のように写真や図解が多い資料では、容量の最適化が信頼感にも直結します。
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PDF資料の理想サイズ
PDFの容量は、閲覧環境や用途によって最適値が異なります。実務的な基準は以下の通りです。
| 用途 | 理想サイズ | 備考 |
|---|---|---|
| 製品チラシ・営業資料 | 3〜6MB | メール添付や社内共有に最適 |
| 取扱説明書・技術資料 | 6〜10MB | 印刷品質を重視する場合 |
| 全製品ラインナップ資料 | 10〜15MB | Webダウンロード前提なら許容範囲 |
実際、多くの企業では4〜6MBの資料が標準的で、14MB程度の総合カタログも上限として認められています。これを超えるとダウンロードやメール添付が難しくなり、「扱いづらい資料」という印象を与えてしまいます。
PDFでPNGを使わない方がいい理由
- PNGは非圧縮形式で、1枚でも数MB〜10MB超になる
- 印刷時にモアレやボケが出ることがある
- 拡大時にギザギザが発生し、ロゴや図がぼやける
そのため、PDF資料でPNGを使うのは避け、用途に合わせて最適な形式を選びましょう。
おすすめの画像形式
| 用途 | 推奨形式 | 理由 |
|---|---|---|
| ロゴ・図・アイコン | SVG | 劣化せず軽量、印刷にも強い |
| 写真・背景画像 | JPEG(圧縮率70〜80%) | PNGより軽く、十分な画質 |
| WebUIやスクリーンショット | WebPまたはJPEG | 見た目と軽さのバランスが良い |
高品質・軽量PDFを作る設定ポイント
- 画像:SVG(ロゴ・図)+JPEG(80%圧縮)
- 解像度:150dpi(画面閲覧中心)または200dpi(印刷想定)
- フォント:埋め込み(アウトライン化しない)
- 背景:グラデーションはSVGまたはKeynote描画
- 書き出し時:Acrobatで圧縮率を調整し再書き出し
まとめ
「PDFは軽くて綺麗」が理想です。 容量が10MBを超えた途端、送付や閲覧のハードルが上がります。 4〜6MBを基準に、ロゴ・図はSVG、写真はJPEGで構成すれば、見た目と信頼性の両方を兼ね備えた資料に仕上がります。
資料の軽さは、そのままブランドの印象にも直結します。 「軽くて綺麗なPDF=整理整頓された会社」という印象を与えることができるのです。

