中国での商務活動を目的としたMビザの申請では、「招聘状(招待状)」が必要不可欠です。招待状は、中国国内の取引先や商務イベント主催者が発行する公式な招待証明書です。この書類は、申請者が正当な理由で中国を訪れることを証明するための重要な役割を果たします。
大きな企業やこれまでに何回も取引や出張を行なっている組織であれば社内マニュアルや申請担当者によって招待状の発行及びMビザの申請も簡単に終わる場合がありますが、はじめてMビザを申請する場合、とりわけ個人事業主やひとり起業家だと難易度が高いです。
本記事では、実際に中国へのMビザ申請用招待状を受け取った経験のある筆者が、招待状に含めるべき情報、取得の手順、そして注意点について詳しく解説します。
招待状(招聘状)はどうやって取得する?
Mビザ用の招待状(招聘状)は、中国国内の取引先やビジネスパートナーに依頼すると作成してもらえます。まず、取引先に以下の情報を正確に伝えましょう。
- 滞在期間
訪問予定の日程を具体的に伝えます。たとえば、「○月○日から○月○日まで」と正確な期間を提示してください。 - 滞在場所
宿泊予定のホテルや訪問先の住所を共有します。
取引先はこれらの情報をもとに、公式なを作成してくれます。招待状には必ず企業の公式印(押印)が押されていることを確認してください。押印がない招待状は無効とされる場合があります。
招待状(招聘状)に必ず含めるべき情報
招待状には、以下の情報が正確に記載されている必要があります:
- 招待者の連絡先情報
中国国内の招待者の名前、電話番号、会社の住所を確認してください。特に、VISA申請書には招待者情報を入力する欄がありますので、正確な情報を用意しましょう。 - 招待会社の担当者情報
招待を発行してくれる担当者の名前や連絡先も記載されていることが重要です。これにより、審査機関が必要な確認を迅速に行えるようになります。
招待状(招聘状)の提出と携帯の注意点
作成された招待状は印刷し、中国領事館でビザを申請する際に提出します。PDFなどのデータ形式で受け取った場合でも、必ず紙に印刷して持参しましょう。印刷された招待状は、中国でのビザ申請手続きにおいて必須の書類です。
さらに、中国への渡航時にも招待状を紙で印刷し、携帯しておくことをおすすめします。トラブルが発生した際、たとえば入国審査で確認を求められた場合などに、招待状を提示することでスムーズに対応できるためです。
招待状(招聘状)作成のポイントと注意事項
- 依頼は早めに!
招待状の作成には日数がかかる場合があります。渡航予定日の数週間前には取引先に依頼しておくことをお勧めします。 - 正確な内容をチェック
VISA申請がスムーズに進むよう、招待状に記載された滞在期間や連絡先情報が正確であることを必ず確認してください。 - 押印の有無を確認
招待状に正式な押印がなければ受理されない可能性があります。必ず押印された書類を受け取りましょう。
招待状(招聘状)の書き方と必要事項まとめ
中国でのビジネス渡航に欠かせないMビザ申請の招待状は、中国国内の取引先に依頼すれば簡単に準備できます。滞在期間や滞在場所など必要な情報を正確に伝え、押印付きの書類を受け取ることが成功の鍵です。さらに、招待状は印刷し、ビザ申請時や中国への渡航時に携帯することで、トラブル時の対応がスムーズになります。これらのポイントを押さえれば、Mビザの申請もスムーズに進められるはずです。
追記2024/11/25
私が中国のMビザを申請した1週間後に、中国ビザの廃止が11月内で行われることになりました。
しばらくはビサの申請は必要なさそうですが、またビザの申請が必要になった時のために当記事は残しておきます。
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