こんにちは、大学生ブロガーのてつです。
今回は「AI vs 教科書が読めない子どもたち」の書評・要約レビューをしていきます。
AI vs 教科書が読めない子どもたち
著者 | 新井紀子 |
値段 | 1650円(税込)/1,485円(電子書籍) |
出版社 | 東洋経済新報社 |
発売日 | 2018/2/2 |
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この本を読んだきっかけ
この本と出会ったきっかけは、高校の頃の担任がこんな本がある、と紹介していたことでした。当時は読む暇がありませんでしたが、大学生になり時間ができた時に書店で見かけ読むことにしました。
AIに関する本が読みたくて読んだ本でしたが、結果としてAIについて学べたとともに、学習意欲が湧くような内容だったので大変良かったです。
AI人工知能に私たちの仕事は奪われてしまうのか、また教科書が読めない子どもたちとはどういうことなのか。
真相はこの本の中。早速紹介していきます。
「AI vs 教科書が読めない子どもたち」の内容
「AI vs 教科書が読めない子どもたち」がどういう本なのかを紹介していきます。
本書は数学者の新井紀子さんがはAI本であると同時に教育本にでもあります。
▼新井紀子さんについて知りたい方は彼女がAIについて語っている以下のインタビュー記事がおすすめです。
本書「AI vs 教科書が読めない子どもたち」は、AI(人工知能)というものがどういうものかを解説し、シンギュラリティ(技術的特異点)と呼ばれる、人間の脳と同レベルのAIが誕生する時点が来ないことを根拠を用いて示し、その上でAIと人間が共存していくこれからの世界や働き方についてを紹介しています。
一言でこの本を表すならば、「AIは人間を超えないけれど、AI以下の人間は生まれるよ。」です。怖いですよ、本当に。
AIに仕事は奪われてしまうの?
AIに奪われる仕事はあるけど、AIにできない仕事もたくさんあるよ。
なら安心だ。それをやればいいね。
AIにできない仕事を君ができるという保証はあるの?
確かに…AIにできない仕事を自分ができなければ意味がないのか…
まさにこういう状況にあるからみんな勉強しようね、ということが本書で著者の新井紀子さんが最も伝えたいことだと私は解釈しました。
では、人工知能はどのレベルまで発達しているのか、また人工知能に出来ないことは何か。そして私たち人間が人工知能にできない力をどのようにして身につけていけばいいのかをまとめて紹介していきます。
はじめに言っておくと、この本は結構モチベーションの上がる本なので、「やる気でないなぁ」とか「何か始めようかなぁ」という気持ちを持っている人には全力でお勧めしたい一冊です。
AI vs 教科書が読めない子どもたちの要約
本書の個人的な要約をリスト化しました。
- AI(人工知能)はすでにMARCH合格レベルまで来ている。
- シンギュラリティは来ない。
- AIにできない仕事を人間ができない。
- AIにできない仕事をできる人材になる必要がある。
- もっと学べ、もっと勉強しろ。(特に読解力)
一つずつ解説していきます。
AI(人工知能)はすでにMARCH合格レベルまで来ている。
AI(人工知能)はすでにMARCH合格レベルまで来ている。本文にそう書いてあって、ゾクッとしました。
「え、AIさんってそんなに頭いいんですか…?」
このMARCH合格レベルというのは、新井紀子さんが2011年に始めた「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトのロボット本人である東ロボ君が2016年に受けたセンター模試で偏差値57.1を出したことが根拠となっています。
恐るべしAI(人工知能)。
シンギュラリティは来ない。
ここまで頭が良ければ、AIはそのうち東大にも余裕で受かるんじゃないの?と思いきや、このプロジェクトは早々に達成不可と見極められ終了しました。
というのも、人工知能には限界があることが初めからわかっていたというのです。
そもそも人工知能が人間の知能を超えることは不可能だそう。理由は単純で、人間の脳を人間と同じような知能を持った人工知能を作るためには、人間の脳を数学的に解明して工学的に再現するしかない。しかし、これは不可能なことであるため、人工知能は私たちが生きている間は人間の知能を超えないと断言されているのです。
AIにできない仕事を人間ができない。
AIにできないことがあるのは分かった。では、AIにできないことを私たちは仕事にしていけばいいのではないか?
と、ここでタイトル回収とも言える「教科書が読めない子どもたち」が登場する。
というのも、本書で著者はAIにできない仕事(人対人のコミュニケーションなど)をすべての人間ができるのか?という問題提起をしている。
全国2万5千人を対象に基礎読解力を調査したところ、結果はあまり良いものではありませんでした。(詳しくは本書p184を参照ください)
AIが苦手な”読解力”が人間も苦手だと、AIとの能力の差を真っ向勝負で埋めることになります。そしてそれはほぼ不可能です。
AIにできない仕事をできる人材になる必要がある。
故に私たちは、発展するAIにより時代が変わっていく中でAIにできないこと(読解力など)を身につけ、よりAIができない仕事ができる人材にならなければいけない。
僕この仕事できないんで、代わりにやってもらって良いですか?
こんなことをAI君に言われて、自分もできない仕事だったらどうだろうか。なんかめっちゃやばそうな感じがする。
もっと学べ、もっと勉強しろ。(特に読解力)
本書を読み進めていく中で、著者の新井紀子さんは幾度となく私たちに警笛を鳴らしている。
「勉強しないと、AIに置いて行かれちゃうよ?」と言わんばかりに。
本書では結論に教育をもっとどうにかしたほうがいい。と述べている。
が、しかし私たちすでにあるほとんどの教育を終えて今まさに社会に出ようというところにいる。(実際に社会に出ている人もいる)
そんな中で、教育を変えよう!と言われたところで私たちの読解力が上がるかと言われると、そうではない。故に私たちは私たちで自分がAIに負けないような能力を今からでも育てていく必要があると思う。
個人的にできることは、本を読むこと。本を読んで文章に慣れる。本を読むことはメリットが非常に多いので、読解力意外にもあらゆる知識がつき、文章を書く力も身につく。
もう一つはコミュニケーションをとること、つまりいろんな人と話すこと。自粛の世の中で自宅にいる時間が多くなり、コミュニケーションがとりにくくなった今だからこそいろんな人と話し、コミュニケーション能力を高めるべきだと思う。
本読んで人と話す。なんでもないこんなことを続けていくだけで、本を読まないで人ともあまり話さない、という人と大きな差が生まれると思う。もちろんAIとも。
AI vs 教科書が読めない子どもたちを読んだ感想
この本を読んだ率直な感想は、「学びに対するモチベーションが上がった」です。
AIの本でしょ?と思われるかもしれませんが、この本はAIに関する本であると同時に教育に関する本でもあります。そして個人的にはモチベーションを上げてくれる本でもあります。
ここからは私が特にこの本を読んで印象に残った内容をメモしていきます。
AIとAI技術は別物
よくAIが〜、人工知能が〜と言われているが、AI(人工知能)という技術はまだ完成していない、というか完成しない。
今私たちが目にしたり体験しているものはAI技術と呼ばれるもので、AI技術とは、AIを実現するために開発された様々な技術のことです。
AI技術の先にAIがあり、人間と同等の力を持って初めてがAIと呼ばれます。
世の中ではAIとAI技術が混同してしまっています。よって、AIはもうこんなレベルになっている!というようなあたかもAIが世界を侵略してしまうような大袈裟な考えが満映してしまっているのです。
ただ、実際にAIとAI技術を分けて話すひとは多くありません。
AI=人工知能、それに関する技術
こんなニュアンスで理解している人が多いでしょう。
まぁこの辺りはAIはまだ来ていなくて、正確にはAI技術というんだなぁと思っておけばいいでしょう。
自分の価値を考える。
この本を読んで、自分自身の価値について考えました。自分には何ができて、何ができないのか。他人には何ができて、何ができないのか。AIには何ができて、何ができないのか。
何でもかんでも身につけようとしても、人生は短いので時間は足りません。
自分の長所や短所を分析し、世の中にはどういう人材が求められているのか、逆にこの力を伸ばしたらいいんじゃないか?などを自己分析し、自分をレベルアップさせていきましょう。
ゲーム感覚で自分に必殺技を覚えさせる感覚で勉強すれば楽しみながらレベルアップできるのでおすすめです。
私はやれることは全部やってやろうという気持ちで生きています。
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「AI vs 教科書が読めない子どもたち」は勉強意欲の高まるモチベ本
この「AI分析で分かったトップ5%社員の習慣」は、是非学生のうちに読んで欲しいと思います。
この本はただのAI関連書籍ではありません。自分の学習意欲を高めてくれるそんな本です。
「やる気がなかなか出ない」
「動き出さなきゃ行けないとわかりつつも、ダラダラしてしまう」
という方にはぜひ手にとって読んで欲しい1冊です。
この本を読んで感じたのは、私たち人間も日々アップデートしていかないと世の中に置いていかれてしまう、そんな焦りでした。そして同時に今すぐ動き出そう!というモチベーションにもなりました。
なかなか背中を押してくれる環境がない人はこの本を読んで背中を押してもらいましょう。
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AI vs 教科書が読めない子どもたち
著者 | 新井紀子 |
値段 | 1650円(税込)/1,485円(電子書籍) |
出版社 | 東洋経済新報社 |
発売日 | 2018/2/2 |
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