経営者や個人事業主は、決めることが多い仕事です。しかも、その判断を相談できる相手が社内にいないことも少なくありません。
1人で抱えた判断は、頭の中でぐるぐる回り続けます。この記事では、そうした判断をノートに置いて整理する使い方を3つ紹介します。
経営者にノートが必要な理由
経営者の頭の中には、売上、資金、人、取引先、これからのことが同時に入っています。どれも大事なので、1つを考えている間も他のことが気になります。
ノートに書くと、次の3つができるようになります。
- 頭の中にあるものの数がわかる:「全部で何個あるか」が見えるだけで、気持ちが落ち着く
- 判断の理由が残る:あとで「なぜそう決めたか」を確認できる
- 自分と相談できる:書いたものを読むと、少し距離を置いて考えられる
使い方1:週に1回、全部書き出す
週に1回、15分ほど時間を取り、気になっていることを全部書き出します。
売上のこと、支払いのこと、人のこと、自分の体調のことまで、仕事と関係なさそうなものも書きます。経営者の判断は、体調や気分にも左右されるからです。
書き出したら、それぞれに次の印を付けます。
- 今週決めること
- 今週は決めないこと
- 人に聞けば進むこと
「今週は決めないこと」をはっきりさせるのがポイントです。決めないと決めたものは、今週は考えなくてすみます。
書き出しの詳しい手順は 頭の中を整理するノート術 で紹介しています。
使い方2:判断を「選択肢・理由・期限」に分ける
迷っている判断は、次の形でノートに書きます。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 決めること | 何を決めるのかを1行で |
| 選択肢 | A案、B案、やらない、の3つ以上 |
| それぞれの理由 | 良い点と心配な点 |
| 判断の基準 | 何を一番大事にするか(お金、時間、信用など) |
| 期限 | いつまでに決めるか |
「やらない」という選択肢を必ず入れるのがコツです。やるかやらないかの2択から、比べる対象が増えるので、判断がしやすくなります。
期限を書くと、「いつまで迷っていいか」がわかります。期限までは迷っていい、と思えるだけでも負担が軽くなります。
使い方3:決めたことと理由を1行で残す
判断したら、日付と一緒に1行で残します。
例:「10/9 新しい外注先は今月は使わない。理由:今月は資金を優先する」
あとで振り返ると、自分がどんなときにどう判断する人なのかが見えてきます。同じ迷い方を何度もしていることに気づくこともあります。
続けるための工夫
- 曜日と時間を決める:月曜の朝など、週の初めがおすすめです
- パソコンを閉じて書く:メールやチャットが見える状態だと、すぐに目の前の作業に戻ってしまいます
- 考える用のノートを分ける:議事録やタスク管理のノートと分けると、「考える時間」として切り替えやすくなります
考える用のノートを選ぶなら
考える用のノートは、普段のノートと違うものにすると切り替えやすくなります。
例として、ページが青く白いペンで書くノートがあります。見た目が普段の業務ノートとまったく違うので、「今は考える時間」と分けやすいノートです。ただし、記録や共有には向かないので、議事録用のノートとは別に持つのがいいと思います。くわしくは 青い紙に白いペンで書くメリット・デメリット で書いています。
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まとめ
- 経営者のノートは「記録」より「判断を1人で抱えない」ために使う
- 週に1回、全部書き出して「今週は決めないこと」をはっきりさせる
- 迷う判断は「選択肢・理由・基準・期限」に分ける
- 決めたことと理由を1行で残す
考えすぎて判断が止まりやすい人は、考えすぎる人のための思考整理ノート も参考にしてください。
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